北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
平成22年9月中旬、江差町のストック栽培ハウスにおいて、幼虫が成長点付近に潜り込み、糸でつづって芽や若葉を食害し、商品価値を損ねる被害が発生した。幼虫および羽化成虫
の形態によりハイマダラノメイガ
Hellula undalis (Fabricius)と同定した。 本種の幼虫は灰色味のある黄白色で、赤味のある褐色の背線を有しているのが特徴である。また近年、北斗市のアブラナ科野菜(キャベツ、はくさい、かぶ、だいこん、なたね)においても、低密度であるが幼虫が芽の部分に糸をつづって若葉を食害しているのが確認されている。 本種は休眠性が無く、関西以西でしか越冬が確認されていないことから、北海道では飛来が主な発生源と考えられる。 (道南農試・檜山農業改良普及センター本所) |
ストックを食害する幼虫 (檜山農業改良普及センター本所 坂本氏 原図) |