北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成22年度新発生病害虫]

レタスの苗立枯病(新発生)


  平成22年7月、北斗市のベビーリーフ栽培ハウス内のレタス(品種「ロロロッサ」)で地際部が軟化腐敗し、立枯症状を呈する病害が発生した。発病株は接地した葉身および葉柄が激しく腐敗し、やがて株全体が枯死した。
 病斑部からは単一の糸状菌が分離され、分離菌の接種により原病徴が再現され、接種菌が再分離された。分離菌は、菌糸はほぼ直角に分岐し、分岐部はくびれ、分岐部付近に隔壁を形成した。また、菌糸幅は平均8.0μm、多核(平均7.8個)であることから、本菌をRhizoctonia solani Kühn、本病をレタス苗立枯病と同定した。分離菌の菌糸融合群(AG)および亜群は、菌糸融合反応、温度反応、培養菌叢よりAG-1TBであった。

(道南農試)

レタスの苗立枯病の発病株 (道南農試 三澤氏 原図)

レタスの苗立枯病の発病株 (道南農試 三澤氏 原図)


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