北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
平成18年7月下旬、江別市において、アロニアの葉がナメクジ状の幼虫により葉脈と葉裏の表皮だけを残して点々と食害される被害が発生した。同様の被害は平成17年に富良野市においても確認されており、当該種はアロニアを好んで食害するものと考えられた。加害種はウチイケオウトウハバチCaliroa
cerasi (Linnaeus)であることが確認された。
本種は北海道では年2回の発生とされている。成虫の体長は4〜5mmで体色は黒色、脚は基部および後脚先端を除いて暗黄色をしている。卵は0.8〜0.9mm程度の長卵形・黄白色。幼虫は体長10mm程度、緑褐色の粘液に覆われるため小形のナメクジのように見え、老熟幼虫は土中で蛹になる。 国内で知られている加害樹種は、オウトウ、モモ・スモモ、ナシ、カキ、サクラ類である。 (病害虫防除所・上川農試) |
幼虫と被害葉 |