北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
平成14年に七飯町、比布町、釧路市、東神楽町および旭川市で確認されたべと病の新レースは、
佐藤ら(2005, 日植病報)の報告から、レース5であることが判明した。
平成17年5月に、渡島支庁管内七飯町において、レース1〜5抵抗性のほうれんそう「プリウス」にべと病が発生した。 今回発生したべと病菌をレース検定したところ、「パレード」、「アールフォー」「強力オーライ」、「リード」が罹病性、 レース1〜7抵抗性の「メガセブン」が抵抗性であった。 佐藤らの報告では、レース1〜4抵抗性の「アールフォー」はレース5, 6に罹病性、 レース1,3抵抗性品種の「強力オーライ」「リード」はレース5に抵抗性であることから、 本菌はレース6あるいは7と考えられ、これまで北海道で発生していない新レースであることが明らかとなった。 現時点ではレース7まで抵抗性を持った品種を栽培することで発生を回避できるが、レースの変遷が激しいため、注意が必要である。 (中央農試・道南農試) |
葉裏に形成された分生子 |