北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
平成16年2月、上磯町のこごみのふせ込み(約20坪:4,500株)栽培ハウスで、体長約1p、黒色の成虫が葉柄を食害して商品価値を失わせる被害が発生した。農家では毎年、少なからず加害が認められるとのことである。加害虫は、クロアシコメツキモドキLauguriomorpha nigritarsis Waterhouseと同定された(北見農試:古川同定)。 本種は体長約10mm、体色は光沢の強い黒〜暗緑色。その名のとおり“コメツキムシ”に似ているが、全く別のコメツキモドキ科に含まれ、体形はコメツキムシより厚みがあり、細長い円筒形をしている。生態の詳細については不明であるが、 コメツキモドキ科の幼虫はイネ、トウモロコシ、タケなどの単子葉植物、シダ植物の組織内を食害するとされている。 (道南農試・渡島中部普及センター) |
|