北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成16年度新発生病害虫]

うどのヒメシロコブゾウムシ(新発生)


   乙部町の露地栽培うどの葉を食害するゾウムシは、平成12年頃から発生が確認されているが、平成16年5月には本種による被害が多発した。加害成虫はヒメシロコブゾウムシDermatoxenus caesicollis (Gyllenhal)と同定された(北見農試:古川同定)。

  本種は年1回発生し、成虫は5月頃出現して若い葉を食害する。幼虫は土中で細根を食べ、さらに根の中に食入して加害する。発生地のうどは、平成7年に群馬県から苗(53,000本)を厚沢部町、乙部町に導入したものである。

  本種は、体長1pを越える大型のゾウムシであるにもかかわらずこれまで北 海道では未確認だったこと、後翅が退化していて飛来する可能性は低いことなど から、苗とともに持ち込まれ、生息密度が増加したために確認されたものと考え られる。

(道南農試・北見農試・檜山南部普及センター)

 
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