北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成14年度新発生病害虫]
ねぎ、にらのネギアブラムシ(新発生)
- 発生経過
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ネギアブラムシ Neotoxoptera formosana (Takahashi)は、以前から道南部のねぎ類産地で発生していたようであるが、近年になって多発例が確認された。昨年は、夏〜晩秋に大野町でハウス栽培・無防除のにらに多発した。本年の露地ながねぎでは5月下旬から有翅虫が認められ、9月には寄生株率90%以上、10月下旬には枯れが見られるまでの高密度寄生となった。本年の早発は、無加温ハウスでの越冬、または道外からの飛来によるものと考えられる。
- 特徴
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本種は、体長1mm前後、卵球型で光沢のある黒紫色、触角は体長より長く、角状管は中央部で膨れる。葉面・花穂に大きなコロニーを作るが、にらでは葉陰にいることが多いため寄生を見逃しやすい。接触刺激を与えると、一斉に落下し分散する。今のところ、不完全世代のみしか知られず、本道での露地越冬は困難と思われる。
(道南農試・病害虫防除所)
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