北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成13年度新発生病害虫]

りんどうのえそ萎縮病(新発生)


りんどうのえそ萎縮病
発生時期
平成12年6月
発生場所
長沼町
被害の様相
りんどうで葉に多数のえそを生じる病害が発生した。えその周辺部は紫色に変色し、えそは同心円状に拡大し葉全体が枯死する。平成13年にも同様の症状が認められた。その病徴はリンドウえそ萎縮病に類似していた。
特徴
罹病葉をりんどうに汁液接種を行ったところ病徴が再現された。また、3科9種の植物に汁液接種を行ったところ、2科4種の植物に全身感染した。特にいんげんまめ、そらまめの病徴は激しく全身にえそをおこし枯死した。また、クローバー葉脈黄化ウイルス (Clover yellow vein virus:ClYVV)抗体を用いてエライザ検定を行ったところ陽性を示した。以上の結果から、本病害はClYVVによるえそ萎縮病と同定した。

(中央農試・花・野菜技術センター)


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