北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成12年度新発生病害虫]
ミヤコワスレのモザイク病(新発生)
- 発生時期
- 平成12年5月
- 発生場所
- 札幌市
- 被害の様相
- 葉脈が透過し斑紋を生じ、生育不良。
- 特徴
- 数種植物への接種試験の結果、Chenopodium quinoa、C. amaranticolorに局部感染し、Nicotiana clevelandiiに全身感染した。N. glutinosa、タバコ「White Barley」、トマト、メロンには感染しなかった。発病ミヤコワスレ葉片をPTA染色し電子顕微鏡観察したところ、ひも状のウイルス粒子が多数観察された。また、キクBウイルス(CVB:Chrysanthemum virus B)抗体(日本植物防疫協会)にELISA法で明瞭な反応が認められた。以上のことから、本ウイルスをCVBと同定した。
本ウイルスの宿主範囲は狭く、キク科、アカザ科、ナス科の一部の植物の他ツルナ、ゴマなどに感染するとされる。多種類のアブラムシによって非永続的に伝搬され、花弁に斑入り症状を示すことも知られている。
(中央農試)
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