北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成12年度新発生病害虫]

各種野菜類のハスモンヨトウ(新発生)


ハスモンヨトウ幼虫

発生時期
平成11年8月下旬および平成12年9月下旬
発生場所
秩父別町、函館市、森町、共和町および長沼町
被害の様相
葉を食害する。
特徴
一部の羽化成虫、および幼虫の斑紋から、ハスモンヨトウSpodoptera litura (Fab.)と同定された。本種は、本州では野菜等の主要害虫であるが北海道では越冬できず、まれに数頭の成虫が得られてはいたが、幼虫の食害が確認されたのは初めてである。夏季高温年には、8月以降に南方から飛来する機会が増すので注意が必要である。広食性ではあるが薬剤には弱いので、通常の薬剤防除で駆除されて気づかないことが多い。幼虫の体色には濃淡の変異があるが、背面の節ごとに1対の黒い三角形が連なるのが特徴である。卵塊が鱗毛に覆われる点なども、同属のスジキリヨトウと似ている。
(道南農試)



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