北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成12年度新発生病害虫]

ブロッコリーの軟腐病(新称)


ブロッコリーの軟腐病

発生時期
発生場所
被害の様相
接地した下葉が軟化腐敗する。
特徴
 古くから発生が認められていた病害で、症状は接地した下葉が軟化腐敗し、葉柄を経て茎に進展する。茎では激しく腐敗し表面に拡大した病斑が形成されるものや茎内部が軟化、消失し、空洞化して萎凋枯死するものもある。発生時期は定植後50日頃から認められ、花蕾形成前〜花蕾形成時に発病する。接種試験の結果、供試した9菌株はいずれも自然発病株と同様の症状が再現され、病原性が認められた。病原細菌の細菌学的性質を調べた結果Erwinia carotovora subsp. carotovora にほぼ一致した。以上のことから、本病は軟腐病(新称)としたい。

(花野菜技術センター・中央農試)



新発生病害虫一覧へ戻る
ホームページへ戻る