北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成12年度新発生病害虫]
菜豆のツマグロアオカスミカメ(新寄主)
- 発生時期
- 平成12年8月3日
- 発生場所
- 壮瞥町駒別
- 被害の様相
- 高級菜豆の在来種「哲郎豆」で、花芽が全く着かず、複葉には多数の小孔があき周辺が褐変し縮葉し奇形となる被害の発生が確認された。被害は1haのほ場全体に発生していた。
- 特徴
- 葉に寄生していたカメムシを採集し、北海道教育大学安永智秀氏に同定を依頼したところツマグロアオカスミカメLygocoris (Apolygus) spinolae (Meyer-Dur)と同定された。安永氏によると本種は山地性で北海道ではヨモギ、ニワトコ、ヤナギ類などに寄生することが確認されている。なお、農作物では平成10年に仁木町のブドウでの発生が確認されている。
(十勝農試)
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