北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成11年度新発生病害虫]
シロクローバのワモンノメイガ(新発生)
- 発生時期
- 平成11年9月
- 発生場所
- 十勝支庁管内広尾町
- 被害の様相
- 混播草地でシロクローバの葉および葉柄が食害される被害がみられ、被害株の地際には多数のノメイガ類幼虫が確認された。
被害面積は5haであった。
羽化成虫の同定により、本種はワモンノメイガNomophila noctuella (Denis & Schiffermuller)と判明した(農水省草地試、吉松慎一氏同定)。
- 特徴
- 本種は、あぶらな科野菜、レタス、ほうれんそうなどに寄生することが知られているが、本道での発生は認められておらず、クローバ類での被害が初めてである。
本種は世界中に広く分布し、ヨーロッパでは長距離移動が確認されていることから、本年の発生についても長距離移動による飛来進入が推測される。
(十勝農試・十勝南部地区農業改良普及センター)
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