北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成11年度新発生病害虫]
菜豆のインゲンマメゾウムシ(新発生)
- 発生時期
- 平成11年11月
- 発生場所
- 十勝支庁管内帯広市および音更町
- 被害の様相
- 貯蔵中の子実に円形の坑があけられる被害が発生した。被害粒は短径およそ2mmの空洞が1〜10個認められ、内部で羽化した成虫はインゲンマメゾウムシAcanthoscelides obtectus (Say)と同定された。
- 特徴
- 本種は世界各地に分布し、菜豆、ささげ、ライママメなどの貯穀害虫として知られる。
国内では本来分布しておらず、昭和26年に沖縄県で初めて発生が確認された。
道内では平成3年以降に札幌市、旭川市、小樽市、室蘭市の民家で、貯蔵中のインゲンに発生した事例が衛生研究所より報告されているほか、平成9年にも、江別市の民家で貯蔵中の小豆で発生したものが病害虫防除所に持ち込まれている。
これまでの被害は民家で発生しており、集荷施設での発生は認められていないが、今後の発生動向に注意する必要がある。
(十勝農試)
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