北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成11年度新発生病害虫]
とうもろこしのオオタバコガ(新寄主)
- 発生時期
- 平成11年10月上旬
- 発生場所
- 砂原町場中の露地スィートコーン
- 被害の様相
- 品種「ララミー85」約5haにオオタバコガ幼虫による被害があった。
被害株率は約60%で、雌穂の先端内部の欠失、および絹糸の基部がかじられて落下したため、青果としての商品価値は無くなり、販売不能となった。
乳熟期の被害雌穂からは、2本に1本の割合で、緑色および褐色の中齢〜老齢幼虫が1頭ずつ見つかった。
砂原町、森町でも8月下旬頃から同様の被害が認められていたが、これらも同種によるものと推定される。
- 特徴
- 本種幼虫は各種作物の若枝や未熟果実を好んで食害することから、産卵もその付近になされるものと思われる。
なお、オオタバコガやツメクサガの幼虫では、皮膚表面が滑らかではなく、微細な円錐状突起が密生するのが特徴である。
上述のような被害はアワノメイガ幼虫によってもおきるが、以前から道央・道南から知られていたものは、幼虫がとらえられず不明であった。
(道南農試・渡島北部地区農業改良普及センタ−)
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