北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
道立十勝農試では、場内の隔離ほ場において、落葉病抵抗性系統の選抜を行っていますが、平成4年頃より抵抗性品種「きたのおとめ」の罹病化が認められていました。平成8年に「きたのおとめ」の発病個体より常法に従い病原菌を分離し、「きたのおとめ」および感受性品種「エリモショウズ」の初生葉展開時期に幼苗根部に浸根接種後生育させ、病原性を検定しました。その結果、「きたのおとめ」に対しても「エリモショウズ」と同様に強い病原性を示したことから、新レースの出現が確認された。現在のところ、十勝農試圃場以外では新レースは確認されていませんが、今後は抵抗性品種でも連作を避けることが大切です。