北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
平成4年11月に伊達市のシクラメン栽培ハウス(約 300m2)で、約70%の株が生育不良になり、蕾・花弁が奇形となる被害が発生した。品種はテーブルミニ、ビクトリア、ピッコロで、同一ハウスで栽培したF1品種には被害は発生しなかった。花は開花しても花弁の色がふ人りか奇形になった。
蕾を調査したところ、シクラメンホコリダニSteneotarsonemus pallidus Banks が100 頭前後寄生しているのが確認された。なお、同年7月に美唄市、9月に七飯町のシクラメンハウスでも同様に本種による被害が確認され、ハウス全体の株が奇形となった。
シクラメンホコリダニは道内各地のイチゴで発生し被害が認められているが、シクラメンでは初めての確認である。
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