北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
平成4年7月に雨竜町において、収穫間近いメロン果実に穴をあけるゾウムシ成虫が発生した。接地面近くの果実表面に直径2mm程度の穴があけられ、その部分は褐変していた。さらに、その穴を中心に内部が食害されていた。圃場全体(10a)で 10果程度の発生が認められ、被害果は出荷不能であった。この成虫はオオゾウムシ
Sipalinusgigas fabriciusであることが確認された。
本種は大型の個体では3cmほどに達し、日本では最大級のゾウムシである。幼虫は広葉樹や針葉樹の枯木を食害することから、林業上の害虫となる場合がある。成虫は通常、枯木・切り株等で採集され、カエデ等の樹液に集まることが知られ、また夜間は灯火に飛来する。
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