北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
ゴミムシ類の食害によりダイコンの根部に直径10mm前後の円形の陥没痕ができ、商品価値が全く失われることは、既に平成3年度の「特に注意を要する病害虫」で報告されているが、加害種は特定されていなかった。平成2〜4年に摂食試験や落し穴式トラップの捕獲調査などを行った結果、キンナガゴミムシ
Poecilus coerulescens L.、マルガタゴミムシ Amara chalcites Dejeanとトックリナガゴミムシ
Pterostichus haptoderoides Tschitscherine の3種が主要な加害種であることが判明した。
ゴミムシ類の被害は、渡島支庁七飯町では被害本率50〜70%に達した農家もあり、多発状態が続き、トンネル栽培やマルチ栽培での被害が目立っている。また、空知・十勝両支庁等の道内各地から同様の被害が報告されるようになり、今後全道的に拡大する様相を示している。
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