北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成3年度新発生病害虫]

きゅうり、メロンのワタヘリクロノメイガ(新発生)

(1991年−平成3年)


 平成2年及び3年の7〜8月に中央農試圃場のキュウリ、メロン及び静内町のメロンに幼虫の発生が認められた。寄生部位は先端の未展葉の裏面で、葉を糸で軽くつづり、裏面の葉肉のみを食害する。羽化成虫によりワタヘリクロノメイガ Diaphania indica と同定された。
 他府県では、本種はウリ類の害虫として知られているが、本道では近縁種のシロオビノメイガの寄生が報告されているのみである。本種幼虫はシロオビノメイガ幼虫と極めて類似しているが、成虫は白色の翅の周縁部が幅広く黒色を帯びることで特徴的である。
 本種の寄生植物はウリ類、オクラ、ワタ、ムクゲ、ハイビスカス、フヨウなどが記録されている。 

(中央農試病虫部害虫科)


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