北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[平成3年度新発生病害虫]

アスパラガスの茎枯病(病原菌名の変更)

(1991年−平成3年)


 わが国で発生するアスパラガス茎枯病の病原菌は、長くPhoma asparagi とされて来た。しかし、昨年北海道に発生するものも含め2病原菌の再調査が行われた。その結果、分生子柄が明瞭に分化したフィアライドに形成されること、分生子にα型、β型の2つのタイプが存在することなどの菌学的特徴をもつことが明らかになった。このことから、Bubak(1906)、Grove(1935)らの提唱するPhomopsis asparagi (ホモプシス・アスパラギ)(Sacc.)Groveを採用することとした。

(中央農試病虫部病理科、富山野菜花き試、農環研、宇都宮大農)


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