北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和59年9月15日に札幌市(北農試構内の山並みの隔離採種ほ場)と10月25日に伊達市(有珠岳緑化地域)で、トールフェスクの葉、葉鞘及び稈に橙黄色、楕円形の病斑(夏胞子堆)の形成しているのが認められた。
その発生は、札幌市が約10株、伊達市では被害がほとんど見られない程度であった。病原菌はPuccinia coronata Corda.と同定された。なお、本病は北関東以南での発生が既に知られており、特に九州ではトールフェスクの重要病害の一つになっている。