北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和57年6月に、訓子府町で発生を認めた。病徴は、葉身に水浸状の斑点が現われ、のち褐色の条斑となる。病斑の周囲に黄緑色の暈が僅かにでき、病斑部には透明で薄い菌塊が認められる。病勢が進展すると病斑は葉身の先端部にまで伸長し、葉先から巻葉枯死する。
病原細菌はグラム陰性、単極毛の稈菌で乳白色の集落を形成し、えん麦及び多数のイネ科牧草に寄生することから、Pseudomonas syringae pr.atropurprea (Reddy & Godkin Godkin 1923)Young、Dye & Wilkie 1978と同定された。なお、本病は昭和58、59年にも発生を認めている。