北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和59年3月、旭川市神居雨紛のハウス育苗中のハクサイにホコリダニ類が寄生し、幼苗の葉がそりかえって硬くなり、光沢を帯て奇形となる被害が認められた。これはスジブトホコリダニ
Tarsonemus bilobatus Suski の寄生によるものであった。
本種は、育苗中のスイカ、メロンにも寄生して奇形となる被害が生じている。本種の体長は約 0.2mmの微小なダニで、肉眼での確認はむつかしい。被害が認められたハウスでは、床土の下に保温のため稲わらを使用しており、これが発生源となっている可能性が考えられる。