北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和58年秋季に、余市町でブドウの果実がスズメバチ類によって食害される被害が認められた。これらの種はケブカスズメバチ
Vespa smillima SMITHとシダクロスズメバチ Vespula shidai ISHIKAWA、S.K.、YAMANE and WAGNERと同定された(北大農、牧野俊一氏同定)。
果実の被害はデラウェアに多く見られたが、この品種の熟期が早く、また果皮が比較的薄いことなどが加害に好適したと考えられる。なお、スズメバチ類によるブドウの被害は従来から山沿いのブドウ園で見られており、その対策として広口瓶を用いた糖蜜誘殺法が行われている。