北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和58年9月9日、長沼町の水田転作のソバ約100m2にキジラミの1種の幼虫が群棲して加害しているのが確認された。本種はAphalara polygoni FORSTERと同定された(大阪市立博物館、宮武頼夫氏同定)。
幼虫は黄色で体長約1.5mm、白色ろう状物質を多量に分泌し、主としてソバの茎節や花芽に群棲して吸害するため褐変枯死し、子実はほとんど形成されない。成虫は黄色で胸背部に特徴のある紋様を有し、体長約1.6mm、翅の末端まで約3mmの微小なセミの外形を表している。生態などは不詳である。