北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[昭和57年度新発生病害虫]

メロンの黒星病(新発生)およびカボチャの葉枯病(仮称)

(1982年−昭和57年)


 昭和57年4月夕張市のネットメロンおよび5月に恵庭市のカボチャに、育苗中の幼苗の葉に不整円形の斑点を生ずる病害が発生した。これらの病斑部から糸状菌が検出され、この分離菌株を噴霧接種した結果メロンおよびカボチャの葉に自然病斑と同様の病徴を生じ、キュウリおよびスイカにも強い病原性を示したが、ユウガオ、ヘチマおよびヒョウタンは陰性であった。
 本菌は10〜30゚Cで生育し、最適温度は20゚Cで、分生胞子、分生子柄、胞子形成の形状などから、病原菌は Cladosporium cucumerinum ELLIS et ARTHUR と同定された。なお、昭和55年に岩見沢市のプリンスメロン、昭和57年6月に富良野市および旭川市のネットメロンに同症状を認めている。

(中央農試病虫部、上川農試)


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