北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[昭和57年度新発生病害虫]

アスパラガスのキイロホソガガンボ(新発生)

(1982年−昭和57年)


 昭和57年5月下旬、厚沢部町美和のアスパラガス(4月20日定植)の茎葉が黄変し、枯死する株が多数認められ、株周辺の地中からガガンボ類の幼虫や蛹が発見された。6月15日の現地調査時にはすでに羽化盛期を過ぎており、採種された幼虫や蛹は少なかったが、蛹殻が到る所で見られた。
 被害株率は30%程度でほ場全体に及んでいた。採種幼虫の室内飼育でアスパラガスの根に食痕が見られ、羽化成虫から本種 Nephrotoma virgata COQUILLETTと同定された(農技研福原氏同定)。なお、本種は府県に広く分布し、麦類、イネ科およびマメ科牧草の害虫として知られている。

(道南農試)


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