北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[昭和56年度新発生病害虫]

レタスのべと病(新発生)

(1981年−昭和56年)


 昭和56年4月中旬から5月上旬促成栽培の収穫期に、大野町及び七飯町の42農家の約10haに発生を認め、大野町では栽培面積の約70%に発生したことになる。激発生したハウスでは病斑が結球葉に生じ、葉の褐変が著しいため商品性を失い、収穫皆無となる。なお、クイーンクラウン、シャプリーイ、カルマーMR及びシスコなどは品種間に発病差が認められなかった。
 病徴は、はじめ外葉に葉脈に区切られた淡黄〜褐色の不整角型病斑を生じ、のち外側の結球葉に及び、裏面に白色の菌叢を密生する。この菌叢を検鏡すると卵形の分生胞子と手のひら状の分生子柄が認められ。以上のようなことから、病原菌は Bremia lactucae REGEL と同定された。

(道南農試)


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