北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[昭和56年度新発生病害虫]

とうもろこしのギシギシタコゾウ(新寄主)

(1981年−昭和56年)


 従来、本種はエゾノギシギシなどタデ科植物を食害することが知られているが、昭和56年7月16日に上川町(大雪畜産基地)で青刈とうもろこしの葉や絹糸を幼虫が著しく食害しているのを認めた。これはエゾノギシギシを食い尽くし、食草不足による現象と思われる。
 幼虫は体長4〜6mm、長卵形、吻は幅よりかなり長く、翅鞘は灰白色である。卵は食草に産付け、幼虫は成熟すると食草上に円い粗繭を作り、その中で蛹化し、成虫で越冬する。このようなことから、本種はHypera rumicis LINNEと同定された。

(上川農試)


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