北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[昭和53年度新発生病害虫]
本年6月下旬、歌登町のオーチャードグラスの採草地33haに、本種 Amphipoea fucosa FREYER の発生被害を認め、特に12haで被害が著しく、10cuに21〜26頭の幼虫を認めた。幼虫は茎内に潜入して食害するため、心枯れ症状となる。近年宗谷地方で本種の発生が多く、とうもろこしやデントコーンの害虫として注目されていたが、今回イネ科牧草をも食することが明らかとなり、今後飼料作物の害虫として注意する必要があろう。