北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和52年6月下旬に旭川市のセルリー畑で、同54年10月下旬は東川町のハウス栽培のセルリーに発生が認められた。両者とも水田転換初年目畑で、前者は早植、後者は晩植でいずれも収穫時期のものであった。
病徴は地際部の株元が水浸状になり、急速に拡大して紅色を呈し、のち病斑部は著しく軟化腐敗して白色の菌叢が蔓延し、菌核を形成する。病原菌は
Sclerotinia sclerotiorum であったが、S. minor
の報告もあり、両種につき検討を要する。なお、今後発生増加も考えられるので注意を要する。