北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[昭和53年度新発生病害虫]

オーチャードグラスの黄枯細菌病(新発生)

(1978年−昭和53年)


 本年6月下旬から9月上旬に、北見市、端野町、訓子府町及び根室市で発生を認めた。病徴は葉身や葉しょうに水浸状の小斑点を生じ、のち半透明で黄褐色の条斑となる。病勢が進むと病斑は葉しょう基部から葉身の先端まで伸長拡大し、葉先から巻葉枯死する。また病斑が古くなると縦に避けるようになる。
 病原菌はオーチャードグラス及びオオムギに寄生性を示したが、他の11種のイネ科植物には発病しなかったので、Xanthomonas translucens F. sp. hordei HAGBORG と同定された。


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