北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
本年6月下旬に鷹栖町の山間部で異常発生した本種 Eirenephilus longipennis SHIRAKI の幼虫が、7月上旬隣接の水田に侵入して水稲の葉を食害した。食害は畦畔沿いの数列で、大きな被害ではなかった。また、追分町でもてん菜、メロンに僅少の加害が認められた。
なお、本年も昨年に引続き後志、胆振、日高、空知及び上川管内などの一部で本種が局部的に多発生し、フキの葉を盛
んに食害するのがみられた。通常は農作物にあまり被害を及ぼさないが、餌に不足すると周辺の農作物を手当り次第に食害することがあるので注意を要する。