北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
昭和51年6月上、中旬、長沼町4ほ場、恵庭市及び豊頃町の結球レタス「みかどグレート3204」及び「グレートレーク366」などの下葉に、円型、黄色ないし橙黄色、径3〜7mmの病斑を生じ、その上に銹子腔が形成されてるのが認められた。
精子器は葉の表面に生じ、円すい型で径100〜120μm。銹子腔は葉の裏面に形成されるが、表面にも僅かに認められ、盃形で径180〜280μm。擬護膜はよく発達し、護膜細胞はひし型で25〜37×15〜22μm。外壁の厚さは5〜8.5μm、内壁の厚さは2.4〜3.7μm。銹胞子は球型(不整の球型も含む)ないし楕円型で、径12〜17×15〜20μm、膜は平滑で部分的に細突起を有する。銹胞子はレタスに対する病原性は未確認であるが、上述のことからAecidium sp. と同定された。