北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[昭和51年度新発生病害虫]
本種は昭和48年に女満別町で菜豆に加害して注目されたが、昭和51年夏季に網走市能取においてばれいしょの塊茎に幼虫が頭部をさし込んで食害し、径2〜6mm大の穴をあける被害がみられた。1塊茎に十数個の食痕を生じ、食用いもとして販売できる無被害いもは僅か10%程度であった。
本種はMetlorrhynchus guerendus SHARP で、かなり雑食性の昆虫であり、今後発生量が増加すると各種作物に被害が及ぶものと予想されるので、特に網走地方を中心にその発生に注意を要する。