北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[昭和50年度新発生病害虫]

メロンのえそ斑点病

(1975年−昭和50年)


 昭和49、50年の5〜7月に夕張市の「夕張キング」および「アールスフェボリット」で発生を認め、その病株率は20〜30%であった。病原はえそ斑点ウイルスと同定され、本ウイルスは25〜30nmの球形粒子で、耐稀釈性は10-4〜10-5、不活化温度は60〜70℃、耐保存性は21日以上で、土壌伝染し、寄主範囲はウリ科植物に限られる。病状は、茎えそおよび樹枝状の葉脈えそで、えそはさび形に広がり、葉柄以下葉全体が枯れこむことがあり、果実にもえそ斑点を生じ、糖度の低下なども含め2番果に被害を与える。なお、本年富良野市でも数haに類似症を認めた。


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