北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[昭和50年度新発生病害虫]
本年6月20日に上ノ国町字木の子の水稲にテンオビヨトウNonagria turipis BSHMEADの発生加害を確認した。即ち、畦畔附近の水稲の主茎に幼虫が潜入して食害し、1茎を食害すると他へ移動する。7月12日には茎の中で踊化する個体もみられた。その発生面積は50aで、被害株率は7%であった。このような水田の周辺にあるヨシやガマにも同様の被害がみられるので、ここを発生源として移動侵入したことが考えられる。したがって、水田周辺にヨシ等の多い場所では発生に注意する要があろう。