北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[昭和51年度新発生病害虫]
昭和51年10月、函館市で発生が認められた。病徴は、葉の脈間部分に褐色のえそ斑点を生じ、葉脈は黒褐色となって枯死する。罹病株は萎縮し、二次寄生菌が寄生しやすく腐敗することが多い。
病原ウイルスは、カブモザイクウイルスであることが明かとなった。本ウイルスはアブラムシ類により伝搬するが、種子伝染及び土壌伝染はしない。
今後、生態及び防除につき検討を要するが、だいこんのモザイク病と病原ウイルスが同一であるため、伝染源密度が高いと考えられるので、病株の処分及び媒介昆虫であるアブラムシ類の防除を行うなど、その発生に注意を要する。