北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[昭和44年度新発生病害虫]

てん菜を加害するヤガ科新害虫3種

(1969年−昭和44年)


 昭和44年9月、恵庭町島松で、てん菜を加害するヨトウガの幼虫を調査中に、てん菜害虫として未記録のヤガ科幼虫が発見された。 その後、北海道農試と道立北見農試で調査を進めたところ、次の3種が新害虫として確認された。

キクギンウワバMacdunnoqughia confusa (STEPHENS)
従来、はつかとみぶよもぎの害虫として知られていた。訓子府町で7〜8月に発生、加害を確認した。これはヨトウガと混在して発生するが、ヨトウガよりやや早目に発生するらしく、防除は特に早期予防に心掛けることが大切である。

タマナギンウワバAutographa nigrisigna (WALKER)
従来、はつかとかんらんの害虫として知られていた。
札幌市月寒、恵庭町島松、留寿都町、訓子府町で8月下旬〜10月に発生、加害を確認した。

ガマキンウワバ Autographa gamma (L)
発生確認地はタマナギンウワバに同じ。
(北海道農試虫害第1研究室同定)

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