平成14年度 病害虫発生予察情報第15号

7月月報

平成14年8月13日 北海道病害虫防除所
(連絡先:Tel.0123(89)2080

前編 後編
気象概況
A.水稲
B.小麦
C.豆類
D.ばれいしょ

E.てん菜
F.りんご
G.たまねぎ
H.あぶらな科野菜

I.気象概況

── 『並温・多雨・寡照』前線の影響でぐずつき、台風で大雨、下旬は低温──

前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、全道的に多雨、寡照となった。特に10〜12日には台風第6号の影響で東部を中心に大雨となり、帯広などで7月の日降水量の記録を更新した。また、下旬にはオホーツク海高気圧の影響でオホーツク海側を中心に低温となり、月平均でもオホーツク海側で低温となった。

上旬:1〜4日は東海上から張り出す高気圧に覆われ、日本海側やオホーツク海側では晴れた所が多かったが、大平洋側は曇りや霧で、大平洋側西部を中心に気圧の谷の影響で雨の降った所があった。
5日は気圧の谷の通過で全道的に曇って、北部を中心に雨や雷雨となった。6日〜8日は前線や低気圧の影響で曇りや雨となり、総降水量は上川管内の多い所で60〜80ミリ。9日は北から張り出す高気圧に覆われ晴れた所が多かったが、オホーツク海側や太平洋側で曇りや霧雨となった。10日は台風第6号が本州の南海上を北上し、前線の影響で南西部では雨となり夜には全道に広がった。

中旬:11日は台風第6号が三陸沖を北上し、夜には釧路市付近に上陸した。このため全道的に雨で東部を中心に大雨となり、帯広、広尾、雄武では7月としての日降水量の記録を更新した。また、えりも岬では最大風速25メートルを観測した。12日は、台風は温帯低気圧に変わってサハリン付近へ進み、北部や日本海側で雨が降ったが東部では晴れた。10〜12日の総降水量は、音別町二俣221ミリ等、大平洋側東部の多い所で200ミリを超えた。13日は気圧の谷の影響で北部や南西部を中心に雨が降ったが、日中は晴れた所も多く、札幌などで真夏日となった。14〜15日は低気圧や前線の影響で曇りや雨の所が多かったが、日中は東部で晴れた。16日は前線や気圧の谷の影響で曇りや雨となった。17〜18日は気圧の谷の影響で曇りや雨となり雷雨の所もあったが、北部や東部では晴れた所もあった。19日は東海上の高気圧の張り出しで日本海側やオホーツク海で日中晴れた。20日は前線の影響で全道的に曇りや雨で、北部は雷雨となった。

下旬:21〜22日は低気圧や前線の影響で曇りや雨となったが、22日は大平洋側で晴れた。23日はオホーツク海高気圧や気圧の谷の影響で全道的に曇って、オホーツク海側を中心に霧雨となった。24〜26日は前線の影響で北部や東部を中心に雨が降ったが、日本海側や内陸で晴れた所もあった。27日は北部やオホーツク海側で曇りや霧雨の所もあったが、次第に高気圧に覆われ太平洋を中心に晴れた。28日は高気圧に覆われ全道的に晴れた。29日は気圧の谷の影響で曇って朝晩を中心に雨が降ったが、日中は晴れた所も多かった。30日は高気圧に覆われ晴れた所が多かったが、気圧の谷の影響で東部では朝の内まで、渡島半島では夜には雨が降った。31日は前線の影響で曇りや雨となり、南西部を中心に雷雨となった。

気候表
  気温偏差 階級 降水比 階級 日照比 階級
北海道22地点平均 -0.3 162% 67% かなり少
太平洋側8地点平均 -0.1 144% 73% かなり少
オホーツク海側4地点平均 -0.9 171% かなり多 65% かなり少
日本海側10地点平均 -0.1 173% かなり多 64% かなり少


II.病害虫発生概況

A.水稲

1.いもち病(葉いもち)     発生期  並   発生量  やや多
予察田における葉いもちの初発は、いずれの地点でも平年並だった。発生量は、7月6半旬に急増し、平年よりやや多く推移している。
巡回調査によると、一般田では石狩、渡島、檜山、空知、上川、胆振および日高支庁管内の一部で発生が確認された(7月18日付け注意報第5号)。発病株率はいずれの地点でも10%以下である。

予察田での発生状況
地点 品種名 葉いもち初発日 発病度 平年数
7.II 7.IV 7.VI
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
大野町 きらら397 7月16日 7月15日 0.0 2.0 0.0 11.0 20.0 15.0 2
しまひかり 7月16日 7月16日 0.0 0.7 0.0 11.4 34.0 29.3 10
(岩見沢市) キタヒカリ - 7月11日 - 0.4 - 8.9 - 16.2 10
きらら397 7月23日 0.7 11.9 29.8 10
長沼町 きらら397 7月16日 - 0.0 - 0.5 - 6.5 - 0
ほしのゆめ 7月15日 0.0 1.3 11.0 0
比布町 きらら397 7月18日 7月17日 0.0 0.1 1.0 5.3 25.0 19.5 8
ほしのゆめ 7月17日 7月15日 0.0 0.2 1.0 11.3 54.0 32.2 6

2.紋枯病   発生期   -   発生量  -
大野町および長沼町の予察田では未発生である。

3.アカヒゲホソミドリカスミカメ  発生期  早   発生量  並
予察灯による第二回成虫の初発期は、大野町で7月3日(平年:7月15日)、長沼町で7月1日(平年:7月9日)、比布町で7月13日(平年:7月16日)と早かった。誘殺数は大野町では平年よりもやや少なく、長沼町および比布町では平年よりもやや多い。畦畔におけるすくい取り数は各地とも少なめに推移している(7月26日付け注意報第6号)。
巡回調査によると、畦畔および水田におけるすくい取り数は、昨年と同程度の地点が多いが、局所的に多発生が見られる地点もある。

予察田での発生状況
月・半旬 予察灯による誘殺数 畦畔すくい取りによる捕殺数
大野町 長沼町 比布町 大野町 長沼町* 比布町
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
7・I 1 3.0 1 34.7 0 4.0 0.0 0.0 0.0 (11.0) 0.0  1.1
7・II 0 1.3 52 8.6 0 1.1 0.0 0.0 0.0 (13.2) 0.0 0.4
7・III 1 7.2 151 49.9 25 6.8  0.0 0.0 - (16.8) 0.0 0.0
7・IV 16 19.2 382 44.4 191 9.4  0.0 4.1 10.0 (22.7) 0.0 1.8
7・V 8 53.2 176 245.5 16 55.9 0.0 21.5 10.0 (24.3) 0.0 2.3
7・VI 30 47.7 724 570.4 103 111.6 2.5 26.8 20.0 (20.0) 0.0 3.2
注)予察灯は岩見沢市では20W青色蛍光管、比布町および大野町では100W白色灯を使用。
すくい取り数は20回振り×5日分の合計値。
長沼町のすくい取り平年値は岩見沢市の参考データ。
 
アカヒゲホソミドリカスミカメ 巡回調査データ(7月6半旬)
支庁 普及センター 畦畔 水田
7月3半旬 7月6半旬 7月6半旬
石狩 石狩中部
石狩南部
石狩北部
0.0
2.5
2.0
-
3.5
0.5
-
-
5.9
渡島 渡島中部
渡島南部
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
檜山 檜山南部
檜山北部
0.0
0.0
-
1.2
-
0.0
後志 中後志 0.0 2.7 1.7
空知 雨竜西部
空知西部
空知中央
空知東部
空知南西部
空知南東部
空知北部
3.0
1.8
2.8
0.5
0.6
2.0
4.5
1.3
2.5
8.6
3.2
0.6
-
1.8
1.0
0.3
9.0
1.8
0.0
-
0.5
上川 旭川
士別
上川中央
大雪
富良野
名寄
6.3
2.5
2.7
1.8
1.0
0.7
-
9.0
9.0
3.6
1.0
0.0
-
1.0
1.3
3.1
0.0
-
留萌 中留萌
南留萌
0.8
60.7
0.0
25.3
0.5
4.5
胆振 東胆振 0.0 5.5 1.2
日高 日高東部
日高西部
0.0
0.0
2.3
1.7
3.0
0.0
注)捕虫網20回振り捕獲虫数の平均値を示す。
畦畔には雑草値・小麦畑・牧草地のデータを含む。

4.ニカメイガ    発生期  並   発生量  やや少
大野町のフェロモントラップによる雄成虫の初誘殺は6月30日(平年6月29日)と平年並で、誘殺数は平年よりやや少なく推移している。比布町では誘殺は認められていない。
 
5.ヒメトビウンカ    発生期  やや早   発生量  並
予察灯による第二回成虫の初発期は、大野町で7月17日(平年:7月22日)、比布町で7月13日(平年:7月15日)、長沼町で7月4日(岩見沢市の平年:7月7日)とやや早かった。発生量は大野町、比布町とも平年並に推移している。

月・半旬 予察灯による誘殺数 水田すくい取りによる捕殺数
大野町 長沼町* 比布町 大野町 長沼町* 比布町
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
7・I 0 0.2 4 (0.4) 0 0.1 0.0 0.0 0.0 (0.5) 0.0 1.8
7・II 0 0.0 0 (1.1) 0 0.0 0.0 0.5 0.0 (2.1) 2.5 0.4
7・III 0 0.5 27 (177.8) 90 2.9 0.0 0.6 - (7.6) 10.0 2.2
7・IV 3 1.5 205 (35.6) 192 2.9 0.0 1.2 10.0 (30.1) 12.5 8.1
7・V 0 5.5 19 (236.3) 22 84.6 5.0 1.0 0.0 (42.5) 5.0 22.3
7・VI 2 7.8 156 (1909.1) 39 129.0 0.0 7.9 5.0 (67.6) 112.0 103.8
注)予察灯は岩見沢市では20W青色蛍光管、比布町および大野町では100W白色灯を使用。
すくい取り数は20回振り×5日分の合計値。
長沼町の平年値は岩見沢市の参考データ。

6.セジロウンカ   発生期  やや遅   発生量  少
大野町の予察灯での初誘殺は7月18日(平年:7月20日)と平年並で、誘殺数は平年よりも少ない。比布町では飛来が認められなかった(平年:7月23日)。

7.イネドロオイムシ    発生量  並〜やや多
大野町では幼虫による被害葉率が平年よりも高かったが、比布町では低めに推移した。


8.フタオビコヤガ    発生期  遅   発生量  やや少
予察灯による第二回成虫の初発期は、比布町で7月7日(平年:6月30日)と遅かった。被害葉率は大野町・比布町ともに低めに推移した。

月・半旬 予察灯による誘殺数 被害葉率
大野町 長沼町* 比布町 大野町 長沼町* 比布町
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
7・I 0 25.3 0 20.8 0 26.0 0 0.22 1.0 3.0 2.0 0.7
7・II 1 19.1 5 57.2 1 41.0 0 0.16 1.1 1.8 1.5 0.6
7・III  0 11.8 4 83.0 0 69.1 0 0.15 1.1 1.5 1.7 0.7
7・IV 0 6.8 1 32.4 2 12.5 0 1.36 1.2 1.3 1.4 2.2
7・V 0 1.3 0 6.2 0 6.9 0 0.75 3.1 3.2 1.3 4.6
7・VI 0 58.9 1 16.5 11 252.4 0 1.81 5.2 6.6 1.2 6.4
注)予察灯は岩見沢市では20W青色蛍光管、比布町および大野町では100W白色灯を使用。
長沼町の平年値は岩見沢市の参考データ。


B.小麦

1.秋まき小麦の赤かび病       発生量   少
予察ほでの発生量はいずれの地点でも平年より少なかった。

予察ほでの発生状況
地点 品種名 病穂率(%) 平年数 本年の病菌別割合(%)
本年 平年 M.niv F.ave F.gra F.cul
長沼町 チホクコムギ 1.9 5.5 10 0.0 50.0 50.0 0.0
ホクシン 1.8 1.8 7 0.0 20.0 80.0 0.0
訓子府町 チホクコムギ 2.0 30.6 10 0.0 50.0 50.0 0.0
ホクシン 4.0 34.0 2 0.0 20.0 60.0 20.0
芽室町 チホクコムギ 3.0 7.5 2 0.0 18.8 79.1 2.1
ホクシン 2.0 12.5 4 0.0 20.5 79.5 0.0
注)M.niv: Microdochium nivale, F.ave: Fusarium avenaceum, F.gra: F.graminearum, F.cul: F.culmorum

2.アブラムシ類    発生量  やや多
訓子府町・長沼町とも、ムギヒゲナガアブラムシの発生量は平年並で、ムギクビレアブラムシの発生量は多かった。


C.豆類

1.大豆のべと病    発生期  やや遅   発生量  やや少
長沼町の予察ほでの初発はやや遅かった。発生量は、防除の対象となりうる抵抗性弱の「トヨムスメ」で平年並、防除が不要な「キタホマレ」では少なく推移している。
 
予察ほでの発生状況
地点 品種名   初発日 病株率(%) 平年数
7月2半旬 7月4半旬 7月6半旬
長沼町 キタホマレ 本年 7月26日 0.0 0.0 4.0 10
平年 7月20日 6.6 16.2 22.0
トヨムスメ 本年 7月19日 0.0 2.0 26.0 4
平年 7月16日 0.5 8.5 28.0

2.大豆のわい化病    発生量  多
予察ほでの発生量は長沼町および訓子府町とも平年より多かった。

予察ほでの発生状況
地点 品種名 病株率(%) 平年数
7月4半旬
本年 平年
長沼町 キタホマレ 50.9 21.8 10
トヨムスメ 49.0 26.3 4
訓子府町 トヨコマチ 22.0 3.2 6


3.菌核病             発生期  並   発生量  やや少
芽室町の予察ほでの菜豆の初発は平年並で、発生量は平年より少なく推移している。巡回調査によると、一般ほでは、胆振および十勝支庁管内の一部の菜豆で発生している。

予察ほでの発生状況
地点 品種名   初発月日 発病株率(%) 発病度 平年数
7.IV 7.VI 7.IV 7.VI
芽室町 大正金時 本年 7月28日 0 1.3  0  0.3 10
平年 7月28日 0 11.3  0  2.9


4.灰色かび病           発生期  やや早   発生量  並
長沼町の予察ほの小豆では平年より早く初発が認められた。芽室町の予察ほでの菜豆の初発期・発生量ともは平年並であった。巡回調査によると、一般ほでは、小豆では未発生で、菜豆では上川、胆振および十勝支庁管内の一部で発生している。

予察ほでの発生状況
地点 品種名   初発月日 発病株率(%) 発病度 平年数
7.IV 7.VI 7.IV 7.VI
長沼町 エリモショウズ 本年 7月26日 0.0 2.0 0.0 0.5 10
平年 8月12日 0.0 0.0 0.0 0.0
芽室町 大正金時 本年 7月22日 0.0 45.3 0.0  11.3 4
平年 7月22日 7.0 73.5 1.8  13.0

5.アズキノメイガ     発生期   やや早
芽室町の予察灯における初誘殺は6月29日(平年:7月3日)と、平年よりもやや早かった。長沼町では誘殺は確認されていない。

6.アブラムシ類      発生量   並〜やや多
定点ほにおける大豆のジャガイモヒゲナガアブラムシおよび小豆のマメアブラムシの寄生虫数は、7月前半はやや多かったが、後半にかけて減少した。


D.ばれいしょ

1.疫病              発生期  並   発生量   並〜やや多
予察ほでの初発は、大野町で平年より早く、訓子府町で平年並、長沼町および芽室町では遅かった。発生量は、大野町および訓子府町で平年より多く、長沼町および芽室町では平年より少なかった。
巡回調査によると、一般ほでの発生量は、渡島、桧山、十勝および根室支庁管内で特に発生が多かった。

予察ほでの発生状況
地点 品種名   初発日 発病度
7.I 7.II 7.III 7.IV 7.V 7.VI
大野町 男爵薯 本年 6月27日 4.5 30.0 91.0 100.0 100.0 100.0
平年 7月9日 3.9 15.6 30.6 42.3 61.0 80.4
長沼町 男爵薯 本年 7月29日 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.0
平年 7月16日 0.0 0.3 1.2 4.9 7.7 13.7
農林1号 本年 7月30日 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.5
平年 7月18日 0.0 0.2 0.7 1.7 3.9 8.3
訓子府町 男爵薯 本年 7月14日 0.0 0.0 0.5 11.0 40.5 100.0
平年 7月16日 0.0 0.1 1.1 5.9 22.4 41.8
紅丸 本年 7月15日 0.0 0.0 0.5 0.5 30 41.8
平年 7月20日 0.0 0.2 0.8 5.5 25.0 73.5
芽室町 男爵薯 本年 7月22日 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 15.0
平年 7月15日 0.0 0.9 4.2 14.2 34.9 50.4
紅丸 本年 7月24日 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 19.0
平年 7月15日 0.2 3.2 6.2 14.4 30.8 43.2
注)平年値は各地点とも10年。
 
ばれいしょ疫病 巡回調査データ
支庁 普及センター 発病株率(%)* 支庁 普及センター 発病株率(%)*
7月3半旬 7月6半旬 7月3半旬 7月6半旬
石狩 石狩中部 0.0 0.0 網走 清里
美幌
北見
0.0
0.0
0.0
2.3
0.0
1.7
渡島 渡島中部 31.7 50.7
檜山 檜山南部
檜山北部
5.2
0.0
17.2
3.8
十勝 十勝西部
十勝中部
十勝東部
十勝東北部
十勝南部
十勝北部
0.0
1.3
0.8
0.0
0.0
0.0
1.7
6.8
10.4
17.0
0.0
8.0
後志 中後志 0.7 4.5
空知 空知南東部 0.0 -
上川 士別
大雪
富良野
名寄
2.0
0.0
0.0
0.0
3.0
0.0
5.0
0.0
根室 北根室 1.7 32.0
*:普及センター管内の平均値

2.アブラムシ類       発生量   やや多
ジャガイモヒゲナガアブラムシの発生量は訓子府町および芽室町で平年よりも多かった。モモアカアブラムシは平年並で、ワタアブラムシは訓子府町で平年より多かった。
巡回調査によると、道東地域で昨年よりも寄生複葉率が高い地点が多く、これらの地点での優占種はワタアブラムシであった。

月・半旬 ジャガイモヒゲナガアブラムシ ワタアブラムシ
長沼町 芽室町 訓子府町 長沼町 芽室町 訓子府町
本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年 本年 平年
7・I 2 5.8 6 7.3 31 8.8 10 8.1 0 0.0 259 6.4
7・II 2 6.3 14 13.3 116 19.6 3 20.8 0 0.3 884 16.0
7・III 4 3.2 32 14.0 131 26.6 1 40.1 0 0.0 595 20.3
7・IV 2 3.3 8 10.0 127 28.6 18 102.7 0 0.7 578 47.3
7・V 1 4.9 2 1.0 11 19.3 0 229.3 6 0.0 139 70.2
7・VI 2 3.0 - 0.7 1 12.8 1 189.2 - 3.3 112 51.7

ばれいしょのアブラムシ類 巡回調査データ
支庁 普及センター 寄生複葉率(%)* 優占種
7月3半旬 7月6半旬
石狩 石狩中部 18.0 - ヒゲナガ
渡島 渡島中部 1.7 0.0 ワタ
檜山 檜山南部
檜山北部
19.8
0.0
-
0.0
ワタ
-
後志 中後志 2.8 1.0 ワタ
空知 空知南東部 0.0 - -
上川 士別
大雪
富良野
名寄
0.0
15.3
2.5
20.0
5.0
6.0
22.5
0.0
モモアカ
ワタ
ワタ
ヒゲナガ
網走 清里
美幌
北見
3.3
2.5
29.5
1.0
50.0
35.7
ヒゲナガ
モモアカ
ワタ
十勝 十勝西部
十勝中部
十勝東部
十勝東北部
十勝南部
十勝北部
5.7
15.8
30.5
80.0
7.8
14.3
1.7
0.0
10.6
80.0
21.1
10.3
ワタ
-
ワタ
ワタ
ワタ
ワタ
根室 北根室 7.8 20.0 ワタ
注)ヒゲナガ:ジャガイモヒゲナガアブラムシ、ワタ:ワタアブラムシ、モモアカ:モモアカアブラムシ
 

後半(てんさい、りんご、たまねぎ、あぶらな科野菜)へ続く
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