北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[令和2年度新発生病害虫]
ぶどうのキボシルリハムシ(新寄主)
令和2年6月下旬、上川地方および岩見沢市の醸造用ぶどう園地(殺虫剤未使用)において、ぶどうの葉を縁から不規則で、下面の綿毛部を繊維状に残して食害するハムシの成虫が認められた。成虫は7月中旬まで確認され、上位葉の比較的若い葉を好んで食害した。加害種は体長5mm程度、鞘翅は光沢のある藍色で、前胸背は黒色で側方に橙色の斑紋を伴う。脚は橙黄色を帯びる。成虫の形状から、本種はキボシルリハムシSmaragdina aurita (Linnaeus)と同定された。本種は広食性で、各種樹木やイタドリなどの葉を食害するとされている。
(中央農試)
ぶどうのキボシルリハムシ(被害葉と成虫) (西脇、橋本 原図)
新発生病害虫一覧へ戻る