北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[令和2年度新発生病害虫]
にんにくの春腐病(病原の追加)
ニンニク春腐病の病原細菌は数種類が報告されているが、北海道のにんにくから分離されたPseudomonas菌の病原細菌について分類上の所属を再検討したところ、Pseudomonas salomonii Gardanと一致する結果が得られた。細菌学的性質を詳細に検討した結果、同菌はP. salomonii の性質と一致したことに加え、rRNA遺伝子および多遺伝子座配列の解析や菌体のタンパク質分子の解析から同種と同定された。本種は海外でにんにくの病原細菌として知られているほか、香川県の分離株も本種と同定されている。
(中央農試・農研機構遺伝資源センター・香川県農試)
にんにくの春腐病 (堀田 原図)
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