北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[令和2年度新発生病害虫]
リーキの白斑葉枯病(病原菌の同定)
平成23年および24年の5月、北斗市でハウス育苗中のリーキに白斑症状が発生した。り病株の葉身には長さ1~15 mmの白色紡錘形病斑を形成した。病斑部から分離した糸状菌を形態的特徴からBotrytis sp.と同定し、白斑葉枯病の病名を提案したが、病原菌の種は未同定であった。今回、種を同定するために病原菌の3つの遺伝子(G3PDH, HSP60, RPB2)の塩基配列を解析した結果、病原菌がBotrytis porri N.F. Buchwaldであることが明らかとなった。
(道南農試・北海道大学)
リーキの白斑葉枯病 (三澤 原図)
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