北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[令和元年度新発生病害虫]
スターチスのウイルス病(新発生)
平成19年8月に岩見沢市のスターチスで葉にモザイク症状を呈する株を認めた。また、平成21年11月には深川市、平成29年はむかわ町のスターチスで葉が退緑症状を呈する株を認めた。各種ウイルス抗血清を用いてELISAを行ったところ、モザイク症状株はキュウリモザイクウイルス(CMV)抗血清に陽性反応が認められ、退緑症状株はクローバー葉脈黄化ウイルス(ClYVV)抗血清に陽性反応が認められた。それぞれのウイルス単離株を用いて生物検定やPCRを行った結果、CMVおよびClYVVと同定された。ウイルス株をスターチスに接種したところ、原病徴が再現された。これらはスターチスウイルス病を起こす病原ウイルスとして報告されており、アブラムシ類により伝搬される。
(中央農試・花野セ)
スターチスのウイルス病(ClYVV) (堀田 原図)
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