北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構

[令和元年度新発生病害虫]


かぶの腐敗病(病原の変更)

 

 

 

 カブ腐敗病はPseudomonas marginalis pv. marginalisによる新発生病害として報告されたが、病原細菌の分類上の所属を再検討したところ、Pseudomonas grimontii Baidaと一致する結果が得られた。主要な表現型はLelliott et al.(1966)の類別のⅣa群菌やP. grimontii の性質と一致するほか、分類に関与する遺伝子の解析や菌体のタンパク質分子の解析から同種に同定された。P. grimontiiはミネラルウォーター由来の菌株を元に記載された環境細菌であったが、今後は植物病原細菌としての認識も必要である。

(中央農試・道南農試)


かぶの腐敗病 (堀田 原図)


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