北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成28年度新発生病害虫]
レタスのチューリップヒゲナガアブラムシ(新寄主)
平成28年2月、北斗市の周年被覆栽培のリーフレタスにおいて、葉裏に多数のアブラムシの寄生し、商品価値が失われた。成虫の形態から、チューリップヒゲナガアブラムシ Macrosiphum euphorbiae と同定された(帯広市、鳥倉英徳氏)。本種は体長3〜4mm、体色は黄緑色ないし緑色で、光沢はない。体型は長紡錘形で、触角は6節で体長より長い。本種はきわめて広食性であるが、特になす、トマト、ばれいしょなどなす科植物を好む。なお、本種はウイルス病(CMV)を媒介することが報告されており、他作物への伝播も注意が必要である。
(道南農試)
写真 レタス葉に寄生するチューリップヒゲナガアブラムシ(道南農試 青木 原図)
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