北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成28年度新発生病害虫]
キャベツの株腐病(病原の追加)
平成27年8月、北斗市内の露地栽培キャベツ(品種:「金系201号」)で収穫期の結球葉に腐敗症状が発生した。り病部からは単一の糸状菌が分離され、分離菌は形態的特徴、温度別菌糸伸長程度、培養菌叢、菌糸融合反応、亜群特異的PCR法から各種作物の苗立枯病菌として知られるRhizoctonia solani AG-1 ICと同定された。キャベツ株腐病の病原としてAG-1 IBおよびAG-2-1が報告されているが、AG-1 ICは未報告であるため、R. solani AG-1 ICを同病の病原として追加する。
(道南農試)
写真 キャベツの株腐病(道南農試 三澤 原図)
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