北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成27年度新発生病害虫]
ごぼうのアシグロハモグリバエ(新寄主)
平成27年8月、十勝管内で栽培しているごぼうの葉にハモグリバエ幼虫による線状の潜葉痕が多数発生した。同ほ場を観察したところ、多数のハモグリバエ類の成虫が認められ、葉内を加害した幼虫を脱出後に飼育して羽化成虫の形態を確認したところ、アシグロハモグリバエLiriomyza huidobrensis (Blanchard)と同定した。同地域は、毎年本種による被害がてんさい等の作物に認められている地域であった。ごぼうではこれまで、袋状の潜葉痕を発生させるウコンモグリハナバエが確認されているが、アシグロハモグリバエによる潜葉痕は線状を呈することから識別は容易である。
(十勝農試・中央農試・十勝農業改良普及センター)
写真 てんさい葉におけるアシグロハモグリバエの潜葉痕(十勝農試 三宅 原図)
写真 アシグロハモグリバエ(十勝農試 三宅 原図)
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