北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
[平成25年度新発生病害虫]
ながいものモモアカアブラムシ、ワタアブラムシ(新寄主)
平成15年7月中旬、十勝農試場内で栽培しているながいもに、ワタアブラムシ Aphis gossypii Gloverが寄生した。寄生部位は葉の裏側および蔓の先端付近で、8月中旬に一度コロニーが消失した後、9月に再び発生し、枯凋期まで認められた。また、同年8月上旬にはモモアカアブラムシMyzus persicae (Sulzer)の寄生も確認された。寄生部位は葉の裏側および蔓の先端付近で、ワタアブラムシと同様に、8月中旬にコロニーが消失した後、9月以降にも再び寄生が認められた。
両種はともに、ながいもに発生するヤマノイモえそモザイク病の病原ウイルス(CYNMV)を媒介することが知られており、原採種ほでは、ほ場への飛来および株への寄生に注意する必要がある。
(中央農試・十勝農試)
写真 ながいもの葉に寄生するワタアブラムシ(中央農試 小野寺 原図)
写真 ながいもに寄生するモモアカアブラムシ(中央農試 小野寺 原図)
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